専門演習として再スタート

記事を書くのも久しぶりの毛利です.

数理・情報系共通科目の教育担当者として5年間勤めた愛知大学を,先月末日付で退職しました.そして,今月一日より,愛知大学経営学部経営学科情報コース専門科目の教育担当者として,新たに着任しました.学部学科は変わりませんので,若干コントのような新任扱い&皆さんの笑い声とともに,教員生活が再スタートです.

開講できるゼミも,総合演習から専門演習に変わりました.昨年度までの履修生は経営学科生でなく,また4年次生ばかりとなるため,履修できません.よって,総入れ替えとなります.早速,ゼミが本日あったわけですが,履修生は2名しかいませんでした!ついでに外国書購読は1名でした!ほぼマンツーマン的に指導できるということですね.頑張りますよ.

そして,来年度からは専門科目がどっかり乗ってきます.今年度に授業準備をやっとかないと間に合いません.委員も複数当てられる予定です.出身研究室から学生指導の依頼も来ています.ライブキャンパス上から見えてこないところが忙しい一年になりそうです.そういった意味では,履修生の少なさに助けられる形ですね.

「こどもがLGBT 親ならどうする?」

1月6日放送のあさイチ、メインテーマは「こどもがLGBT 親ならどうする?」でした。

LGBT当事者のゲストとして、ゲイの松中権さんと松岡宗嗣さん、レズビアンの室井舞花さん、トランスジェンダーの杉山文野さん。

LGBTの認知度、理解度は年々上がってきていると感じますが、表面だけを見る訳にはいきません。

『同性愛者と判明したら「嫌だ」と思う割合は、近所の人や同僚では1割台だったが、自分の子供では4割台に上り、関係が近いほど抵抗感が強かった』(文部科学省グループ 意識調査)

LGBTの当事者の苦悩として家族からの孤立が挙げられます。同性婚が認められていない日本では、当事者の親はほぼ100%、セクシュアリティという点で見ればマジョリティです。

この問題と向き合う家族として、”みっちゃん”の家族が紹介されました。5歳のみっちゃんは体は男の子、心は女の子です。電車やミニカーを勧め続ける父に我慢の限界を超えたみっちゃんはある日、「みっちゃんはかわいいものが好きだから、分かってください!お願いします!」と泣き崩れたそうです。

子供がLGBTだと気づくきっかけは幼いうちからたくさんあるように思います。LGBTそのものの認知が広がってきた今、他人事ではなく自分の身近にいる存在として、この問題を捉えることが重要ではないかと感じました。

この放送内で印象に残った言葉があります。井ノ原さんが言った「ゲイでもレズビアンでもいい人もいるし、悪い人もいる」。”普通”の人と比較するのではなく、ひとりひとり異なる個性としてLGBTが捉えられるようになれば、当事者をとりまく環境は大きく変わると思います。

Pubフェス2015の感想

昨日,愛知大学の経営学部が主催するプレゼン大会,Pubフェス2015が開催されました.私は審査員(5年連続)を担当しました.閉会式での講評では,トップバッターかつ緊張もあり時間が押し気味なこともあって短く終えましたが,ああいう場で上手く話せる他の先生方がうらやましいです.

話し足りなかった部分をここで語ります.

終わってみて思ったことは,

  1. スライドの質と元気具合について,多くのチームが一定の水準を保てている
  2. マーケティング色や商品開発色が薄れ,バリエーションが増えている
  3. 団体発表ではテーマにも結論にも意外性が無いものが目立つ
  4. にもかかわらず,論理展開に偏りがあったり飛躍があったりが目立つ
  5. 経営学(あるいは研究内容)に詳しくない人が,置いてけぼりになりがち
  6. 聴講者が少ない(特に予選)
  7. 質問者が少なく固定的

です.
私も人のことを言えませんが・・・.

1については,Pubフェスを柱の一つにして経営学部および各ゼミが築き上げてきた賜物であり,確たる実績だと思います.ただし,元気具合については,クドくて逆効果になっているものもありました.

2については,例えば私の担当ブロックでは
「ファイアボールは何故斜め下に飛んでいくのか?」
「食品廃棄物を用いたひらたけの菌床開発」
「地名から見えてくる日本の歴史」
など,独自性あふれるテーマの発表があり,それぞれが期待に応え(ある意味では裏切られ)面白いものとなっていました.そして,これらは全て個人での発表であり,だからこその独自性なのだろうと思いました.

3については,2の裏となります.本来はインカレ等を目標にした,ゼミ内グループでの発表なのだと思いますが,テーマはありがち,結論もテーマを読んだ瞬間に思いつく範囲内(期待を大きく下回るレベル),あるいは,斜め下にズレたものが目立ちました.想像力が足りていないのか,論理思考力が足りていないのか,安直あるいは目的に沿っていないアプローチを提案して,「きっと解決できるだろう」で止まっているのです.やるなら効果の検証,せめて,提案手法の実現に向けた活動の紹介まで行って欲しいのです.もしくは,実現困難でも独自性あふれるアプローチを紹介して欲しいのです.

4については,3の原因だと考えます.さらにその原因は,「最初に結論ありきで,かつ,そこまでガイドできるだけの調査・考察を行えていない」だと思います.優勝したチームについては,特に質疑応答から,その辺りを詰めることができていると感じましたが,他はそうでないように感じました.複数人での研究は,学生では上手く取りまとめきれないのかもしれません.その分,プレゼン自体に注力したくなるのかもしれません.しかし,それでは所詮そこまでだと思うのです.

5については,インカレ等を目標にして作り上げたものを「そのまま」出しているのが原因だと思います.私も含めて,審査員の多くは経営学やその周辺に詳しくありません.現在は外部の聴講者が少ないため,審査員以外には成立しているかもしれませんが,逆に言えば,外部の聴講者を呼び込めないということです.

6については,5に加えて,PR活動が十分でないことが原因と考えます.学生スタッフでは限界があります.経営学部の教員の方々には,もっとPRして頂きたいと思います.

7については,聴講者のほとんどが出場者で,質問するための心の余裕が無いということが原因のように感じます.聴講者が増えれば自然解決する部分もありますが,たとえ発表が控えていても質問できる猛者が現れてほしいものです.

という感じで,自分を棚に上げて色々と厳しいこと述べました.来年度は,これらの不満点がいくらか解消されていることを望みます.

最後に,取って付けますが,発表者の皆さん,スタッフの皆さん,委員の先生方,審査員の先生方,本当にお疲れ様でした.

【愛大祭2015】わくわく科学実験室

こんばんは。人材派遣サービス毛利ゼミ支部の鈴木慎平です。
過日行われました、愛大名古屋ささしま祭の「わくわく科学実験室」の模様を写真を交えてお送りします。

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こちらはプラ板工作のコーナー。一日中盛況でした。
私は休憩をはさみつつ殆どの時間をこちらで過ごしておりました。トースターの前でずっとプラ板の焼き付け作業を行っていました。しかしながら非常に暑かった。

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こちらは葉脈標本の栞づくり

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白衣を着て写真撮影のコーナー。土井ちゃんが訳有って急激に老けております。

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のむら先生の怪しい暗がり実験室はこちら。栄養ドリンクからウミホタルまで、いろいろ光ります。

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人工イクラとつかめる水のコーナーも盛況。

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特に親子連れの層からの厚いご支持を頂き(多分)、見事ベスト・オブ・ルームを獲得できました。
写真は後夜祭のベスト・オブ・ルーム表彰式の様子。商品が市内某ボウリング場のゲーム券と、ほかの受賞者と比べ非常に残念でした。ここは改善してほしいですね。

愛大祭生レポート

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愛大祭なうです。

ベストオブルームの投票は結構いい感じですね。
このまま突っ切って行きましょう。

すずき

パイナップルの花

パイナップルの花
パイナップルの花です。

パイナップルの花が咲きました。

この地方でも、冬の雪や寒さに気をつければ、冠芽を使ったさし芽で、パイナップルを育てられるんです。

3年くらい、大事にすると、ちゃんと実がなります。

そして、その実を食べて、またさし芽をする…ということを繰り返して、かれこれ3代目くらいのパイナップルの花です。

 

育てるメリットは、完熟の実を食べられることです!

完熟パイナップル、とっても甘くて美味しいので、是非一度お試しあれ!

SECRET GUYZ

こんばんは。間開いてしまいましたが2度目の投稿です。

今回は夏休み中の出来事について書きたいと思います。

9月にSECRET GUYZのイベントを見に埼玉まで行ってきました。SECRET GUYZというのは2012年に結成したFtM(女性から男性)のアイドルユニットです。

なぜ彼らかと言いますと、私自身が性同一性障害についてきちんとぼく、長女です。知るきっかけになった方がメンバーにいるからです。諭吉さんが2010年に「ぼく、長女です。」というエッセイでデビューされた時のワイドショーを偶然見て、それまで曖昧な知識しか持っていなかった性同一性障害について調べました。それが今に繋がっています。

イベントですが、ショッピングモールでの無料ライブと特典会です。ファンは女性9割9分、一緒に踊っている熱狂的な人も多く、ファン形態は完全に男性アイドルという感じです。写真を撮っていただき少し会話もしましたが、小柄で中性的な男性でした。全員が30歳前後ですがそう見えないので、中性的な男性が好きな人、ジャニーズが好きな人をターゲットにすれば受けるのではないかと感じました。

オネエというジャンルが芸能界で確立されていく中で、FtMのタレントは出てきていない現状があります。メディアへの露出が認知に繋がる部分はあるので(間違った認識をされる場合も)、今後も注目していきたいと思います。

顔隠してますが私です。向かって1番左が諭吉さん。
顔隠してますが私です。向かって1番左が諭吉さん。

第5回総合演習報告会

日付変わって昨日の話ですが,第5回総合演習報告会が開かれました.

今回は全18件で,そのうち6件が毛利ゼミでした.昨年度は予定が合わない学生が多かったため1,2件でしたが,今回こそは,全員の研究テーマが異なる毛利ゼミの面目躍如となりました.お開き後にY先生から「色々やってるんだね.あれ全部指導してるの?」と言ってもらえました.えぇ.そして,これまでも色々やっていたんですよ.皆に示すことができて嬉しいです.

さて,今回のトップバッターは吉田さん.「山・鉾・屋台行事について」というテーマでの発表でした.
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色使いやレイアウトなどは,さすがイラストのプロ.図や写真も効果的に使えていたと思います.内容も上手くまとまっていました.欲を言えば,レジュメにもう一工夫欲しかったです.表のみは寂しいということもありますが,表のみと割り切るなら,いっそ開催期間を併記した方が皆も行きやすくなると思います.

続いて,智行君.「カルトの説得手法の根本となっている心理学の理論は何か」というテーマでの発表でした.
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大人数の前でのプレゼンはおろかスライドを作るのも初めて,ということでしたが,よく頑張りました.流れや展開は上手くできていたと思います.次の段階は,聴講者の負担を減らすことです.色,強調,図表,抑揚,説明の簡易化など,様々な工夫を今回目にしたと思います.少しずつモノにしていきましょう.

深津君.「自動車の未来」というテーマでの発表でした.
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長らく為替関連を研究していたところで急に舵を切った形ですが,間に合いましたね.さすがに時間は短めでしたが,聴講者の興味を引く内容と工夫は狙い通りだったと思います.ここから深めていくのか,それとも戻るか,悩ましいと思いますが,いずれにせよ,オリジナルな部分をもっと盛り込んでいきましょう.

岡本さん.「貧困と教育格差」というテーマでの発表でした.
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前日まで盛り盛り沢山だだ溢れで削り所に苦心し,かつ,最後までデータ探しをするガッツ.凄いものです.スライドも見やすく,教員を目指しているのは伊達でないことが分かります.情報の取捨選択や裏取りに関して良い経験となったと思いますので,聴講者の興味・理解を促せるよう,これからも頑張って下さい.

やのさん.「LGBTと人権」というテーマでの発表でした.
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スライドが簡潔+語りの密度が高い=講演的な発表でした.関連知識や時事を押さえつつ自分の考えを持っていることが伺えて,良かったと思います.ただ,語り中心は語り手に視線が集中するため,紙を読み上げる形は避けたいです.それが難しい場合は,図表や話の展開用のスライドを用意すると良いでしょう.

最後に小川君.「3Dプリンターとものづくり」というテーマでの発表でした.
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集中講義に色々と奪われはしましたが,何とか間に合いましたね.春学期の頑張りを包括できていました.2つの別の話題が繋がって,その対比や私見を述べていく所は,興味深く,また研究的で良かったです.緊張具合は昔の私を見ているようでした.ゼミ内外で発表の場数を踏んで,少しずつ慣れていきましょう.

総括します.
プレゼンが得意な連中が(その姿を報告会で見せることなく)ゴッソリ姿を消して始まった春学期ということもあり,私が「魅力的なプレゼン」を苦手とすることもあり,プレゼンに関しての指導は十分ではありませんでしたが,そんな中,皆よく頑張りました.私は嬉しいです.報告を普段から聞きあわない大人数の前での発表は,やはり勝手が違いますし,プレッシャーも大きいですし,それをよく実感できたと思います.また,短い時間や狭い紙面で「伝える」ことの苦悩も実感できたと思います.今回の経験から拾い上げられるだけ拾い上げて,また次に向かっていきましょう!お疲れ様でした!

岐阜空襲から70年

http://www.yomiuri.co.jp/local/gifu/news/20150708-OYTNT50200.html
http://www1.ocn.ne.jp/~yosisi/newpage7.htm

1945年7月9日の岐阜空襲について知っている人は少ない.全国的に見れば,取るに足らない地方で千人弱が戦中に亡くなったという程度であるため,それは当然だと思う.しかし,太平洋戦争(というより日米戦争)を語る上では,ある意味では広島や長崎よりも考えるべき部分があり,それを多くの人に知ってもらいたいと思う.

形式的なのかもしれないが,近代戦争にはルールがある.その中には,非戦闘員や非軍事施設への攻撃の禁止がある.ここで,広島や長崎には軍事施設があるため,それを破壊するためと言われれば,威力や害毒的効果が甚大ではあるものの,全く筋が通らないということはない.

しかし,岐阜市には,戦闘員も軍事施設も無かったのである.各務原市や大垣市ならそれらがあったため,全く筋が通らないということはない.しかし,岐阜市には無かったのである.つまり,非戦闘員を殺し非軍事施設を破壊するためだけに,それを分かっていて焼夷弾を落としたのである.この一点において,広島や長崎とは比較にならないくらい規模が小さかろうと,この日本で生まれ育った人とアメリカで生まれ育った人には知っておいてほしい事柄なのである.