フェアトレード

こんばんは。初投稿です。

フェアトレードコーヒーを購入したのでそのことについて。

授業でエチオピアのコーヒー産業についての動画を見て、JICAの中にあるフェアビーンズというお店に行きました。

様々なフェアトレード商品が置いてあります。

フェアトレードとは、中間取引を排除して生産者と小売業者が直接取引を行うことで、消費価格の低下と生産者収入の上昇を狙うものです。

しかし、中間取引を排除することで小売業者が全てのリスクを負担することになり、コストが上がり商品の価格も割高になってしまっているというのが現状です。

エチオピア産のフェアトレードコーヒーです。

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エチオピア イルガチェフェ 200g 918円

エチオピアの生産者はコーヒー豆1kg(=コーヒー80杯)で10円の収入を得ます。西欧諸国ではコーヒー80杯で10000円の売り上げになります。

1kg50円の収入があれば、栄養ある食事と安全な水を獲得し、子供を学校に行かせることができるそうです。40円の上乗せは1杯あたり0.5円の値上げで達成可能なはずですが、エチオピアの生産者たちは飢えと貧困に苦しんでいます。

フェアトレードは問題点も挙げられていますが、まずは認知が広がることが大事かと思います。

5月はフェアトレード月間ということなので、この機会にぜひ。

3 Replies to “フェアトレード”

  1. 私はSEEDというサークルと付き合いがあるので,フェアトレードの実情も多少知っています.

    中間取引を排除して生産者と小売業者が利益を上げる仕組みは,スーパー等のプライベートブランドが挙げられ,これはある程度成功していると言えます.それなのに,フェアトレード関連になると上手くいっていないのは,何故なのでしょう.

    思うに,「ブランドイメージの確立」と「高くても売れる商品の開発」ができていないためです.消費者は,品質,価格,イメージを総合評価して購入を決定します.ここで,大企業の商品は総合評価が高くなりがちですが,フェアトレード商品は同等品を若干割高な価格で提供している印象です.これでは浸透するわけがありません.

    だからと言って,慈善や社会貢献を前面に出すことは,私はむしろフェアでないように思ってしまいます.それは,大衆ではなく富裕層をターゲットにしている場合に成り立つマーケティングです.そこから逆に考えると,「富裕層が買いたがる商品」こそが,現状のフェアトレードの目的に合致しているように思います.

    ということで,「高くても売れる商品を企画」し,それを使って富裕層へアピールし,そこである程度「ブランドイメージが確立」した段階で大衆へ広げる戦略を取るべきだと思うのです.プリウスなどがそういう広がり方をしたように思います.当初は富裕層が「社会貢献アピール」のために購入し,今では「低燃費」で大衆に売れていますから.

    ・・・なんだか否定的なコメントになってしまいましたが,怒っているわけではないので安心して下さいね.なまじ身近な話題だっただけに,たくさん書きたくなっただけなのです.

  2. エチオピア イルガチェフェはアメリカやヨーロッパ市場で非常に評価の高い銘柄ですが、先進国の品質要求水準に応えるため、女性達が日給25円で8時間、手作業で豆の選別をしているそうです。いい製品を作るための環境が整っていないことが問題に思います。フェアトレードは「支援目的だから品質は気にしない」という感じで始まったようですので、これから「いい製品を適正な価格で買う」というシステムを構築して、富裕層から拡がっていってほしいと思います。
    大変勉強になりました。ありがとうございます。

  3. そうですね.
    アメリカやヨーロッパには,「富裕層は社会的義務を負う」という概念が浸透しています.その概念のもとでは,いい製品であれば,こちらが思っている以上にお金を出してくれます.yanoさんが述べたように,いい製品を作るための環境を整えることができれば富裕層へ広がり,その利益で環境整備を広げて行けば,大衆向けの製品も作れると思います.

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